「ゆる育児」という言葉を聞いたことがありますか?
ゆる育児とは、頑張りすぎない育児を意味します。
大切な子どものことを思うと、どうしても「ちゃんとしなきゃ」「完璧でなければ」と考えてしまいがちですよね。
そんな保護者の精神的な負担をなくして、余裕をもって育児ができるようになるのが「ゆる育児」です。
今回は、保育士ママである私が実践しているゆる育児の紹介や、肩の力を抜いても大丈夫な理由を説明します。
参考になれば嬉しいです!
「ちゃんとしなきゃ」と頑張らなくて大丈夫
毎日、子どものために「ちゃんとしなきゃ」と思って頑張りすぎていませんか?
育児は大切な子どものために頑張ることが当たり前になりがちです。
私も子どもが1歳になるまで、「きちんとしなければいけない」に囚われていました。
子どもが7ヶ月の時のことです。
離乳食をあげていたときに、熱いまま食べさせてしまって、子どもが泣きました。
口の中を火傷させてしまったかもしれません。
私の不注意で子どもを怪我させてしまったことがショックで、かなり落ち込みました。
ちょうど友達と連絡を取っていたので、そのことに加えて、子育てで失敗すると落ち込みやすいことを相談しました。
すると、友達は
「今日も元気で生きてくれていることは当たり前ではない。だからこそ、毎日楽しく元気に生きているだけで十分!って思うようにしてるよ!」
と…。
その時に自分の中の「ちゃんとしなきゃ」がフッと軽くなった気がしました。
時に失敗しても大丈夫、次はやらないように気をつければいいと思えるようになったのです。
そこからは完璧は求めず、育児にたいしてゆるく考えるようになりました。
「ゆる育児」でも大丈夫な理由とは?
育児は、少しくらいゆるくても大丈夫です。
なぜなら、保護者の心身の健康を保つことが、子どもを大切にすることにつながっているからです。
完璧な育児をしようとすると、失敗が許せなくなり、次第に心に余裕がなくなります。
心に余裕がなくなると、イライラしたり落ち込んだり、子どもと接するときにも支障が出る恐れがあります。
子どもは大人のことをよく見ているもの。
育児が完璧でなくても、ママやパパが笑顔で過ごしている時間が多いほど、子どももご機嫌で過ごせますよ。
私の育児でのゆるポイントとしては、「野菜は食べられるものを食べられていたらOKとする」
ようにしています。
絶賛イヤイヤ期に突入しつつある我が子は、食にもこだわりが出てきました。
食べられるもの、食べられないものがハッキリしてくる中で、特に野菜に関してはジャッジがシビアです。
かぼちゃとコーン、味噌汁に入っている根菜類は今のところ食べてくれるので、それが食べられていればOK!としています。
1日に摂りたい野菜の量は足りていないかもしれませんが、現状は食べているだけでも十分と思うようにしています。
一生懸命に食べさせようとしてイライラするよりは、今できていることを認めてあげた方が親子ともによい影響があります。
というのも、「養育者の心の余裕が子どもに与える影響」については、心理学の研究でも明らかになっているのです。
アメリカの心理学者ベルスキーは、「親の精神的な安定は、子どもとの愛着関係や発達に大きく影響する」と報告しています。
また、アメリカ国立子ども人間発達研究所(NICHD Early Child Care Research Network, 2006)でも ママやパパのストレスが少ないと、子どもとの関係性もポジティブになりやすいと報告されてます。
つまり、保護者が笑顔でいられることは、子どもの心の安定にもつながると裏付けされているのです。
「ゆる育児」をしたらうまくいった話
前の記事にも書いたとおり、私はゆるく育児をしています。
では実際に、ゆる育児でどう変わったのか気になりますよね。
私がゆる育児をして変化を感じたことは以下のとおりです。
- イライラすることが減った
- 完璧を求めていたときの方が辛かった
- うまく息抜きできる考え方が身についた
まず、精神的に楽になったことが大きな変化の1つでした。
完璧でなくていいと思えるようになったので、子どもに対してもイライラしなくて済みます。
また、少し嫌な気持ちになっても「でも、今日も元気に楽しく遊んだし、いっか!」と気持ちを切り替えられ、苦しくなることが減りました。
ゆる育児も、うまくいくときもあればそうでないときもあります。
しかし、「人間だし完璧ではない。子どもが今笑ってくれているならいいか」と思えるマインドが手に入ったのは私にとっては大きなことだったなと感じます。
ゆる育児の中でも大切にしていること
ここまではゆる育児のよかった点を話してきました。
「でも、ゆる育児でほんとうに大丈夫かな…」
と自分の理想の育児ができずに不安になる方もいると思います。
不安な方におすすめなのは、ゆる育児の中でも「自分の軸」を持つことです。
ゆる育児でも、ここは大切にしようと思う部分を1つ作るだけで、不安は軽減できますよ。
また、ゆる育児への罪悪感も減らせます。
たとえば私は、仕事の日は中々子どもとじっくり向き合えないため、ご飯を食べ終わってから寝るまでの時間は遊ぶ時間を必ず作っています。
ゆる育児へ抵抗がある方は、自分の大切にしたい軸を決めておくと、罪悪感を持つことなく取り組めます。
ぜひ、自分の軸を見つけてみてくださいね!
さいごに:肩の力を抜きながら頑張る自分を認めてあげよう!
今回は、私が実践している「ゆる育児」について紹介しました。
私自身、保育士であることもあり、余計に「ちゃんとしなきゃ」と思う気持ちが強かったです。
しかし、友達にアドバイスをもらってからは「完璧じゃなくていい。子どもが笑って元気でいてくれるなら、十分頑張っている!」と思えるようになりました。
現在は調べれば色々な情報が出てくる時代で不安になることも多いですが、育児に正解はありません。
少し肩の力を抜いて育児をすると笑顔も増えて、子どもの笑顔も自然と増えますよ。
「毎日頑張っててえらい!」と自分を認めてあげながら、育児にゆるく向き合っていきましょうね!
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