
こんにちは!あさのちさです。毎日の保育お疲れ様です♪
今年度も残りわずかとなりましたね。
子ども達も4月の頃よりグンと成長し、できることも増えてきたのではないでしょうか。
1、2歳児は、着替え・手洗い・身支度など「生活の自立」に大きく成長が見られる時期です。
「自分でやりたい気持ち」が強くなるため、環境を少し整えると、主体性がぐんと育ちます。
この記事では、保育士目線で「子どもの主体性を引き出す生活環境の整え方」をまとめました。
今のクラスの環境を、見直してみませんか?
✅この記事でわかること
- 環境の見直しが必要な理由
- 主体性を育む環境設定の見直しポイント
できることが増える時期に環境の見直しが必要な理由
1歳児、2歳児の子どもの「やりたい意欲」や「できること」が増えてくると、見直すべきは環境構成です。
なぜ見直しが必要なのかは以下の2つの理由があります。
- 主体的な活動を大切にするため
- 子どもの自律性が育つ時期
理由を知って、環境設定の大切さを知りましょう。
主体的な活動を大切にするため
保育所保育指針(第一章 総則:基本原則)には次のように示されています。
「子どもが自発的・意欲的に関われるような環境を構成し、子どもの主体的な活動や子どもの相互の関わりを大切にすること」
「子ども自らが環境に関わり、自発的に活動し、様々な経験を積んでいくことができるよう配慮する」
出典:保育所保育指針(厚生労働省, 平成29年改定)
つまり、指針の中でも明確に環境構成は子どもの主体性を支える基盤であると示されています。
子どもの自立性が育つ時期

エリクソンの発達段階では、幼児前期(1~3歳)は「自律性 vs 恥・疑惑」の時期とされます。
これは「自分で選ぶ、やってみる、コントロールする力」が育つ重要な段階です。
1・2歳児は自分で決めたい気持ちが強くなり始める時期であり、安全な環境の中で挑戦し、成功や失敗の経験を積むことで、自律性が育ちます。
反対に、環境が大人主体のままでは
- 「自分でやりたい」という意欲が生まれにくい
- できない経験が続き、恥や不安から挑戦を避けてしまう
といった状態になってしまいます。
子どもの意思を育むためには、「子どもが頑張ればできる環境」「自分で選べる環境」になっているか、こまめに見直す必要があります。
主体性を育む生活環境の見直しポイント
環境設定を見直すべき理由がわかったあと、具体的にどこを見直せばよいのか疑問に思った方もいると思います。
子どもの主体性を育むために、見直すべきポイントは6つあります。
- 洋服を入れるカゴは「取り出しやすい大きさ」か見直す
- 靴・帽子・上着は置き場所を分けて“混雑ストレス”を減らす
- 導線は短く、わかりやすく
- 上着の管理方法を子どもの発達に合わせて変える
- 手洗い場は“待てる仕組み”を作る
- 子どもの高さに合わせた「置き場所の再設定」
「できた!」を増やし、自立を促せる環境にしましょう。
1. 洋服を入れるカゴは「管理しやすい大きさ」か見直す
子どもが「やりたい」意欲を見せる場面が多い着替えでは、まずは洋服が管理しやすいカゴか見直します。
子どもが一目でわかる大きさを選び、自分で管理しやすいカゴにすることがポイントです。
たとえば、以下のものは子どもが自分で取り出せなかったり、しまえなかったりするため意欲がなくなってしまう可能性があります。
- カゴが小さい、浅い→服がしまえない、取り出しづらい
- カゴが深い→選びにくい
カゴの大きさを今一度見直して、子どもの自立を促しましょう。
2. 靴・帽子・上着は置き場所を分けて“混雑ストレス”を減らす
外へ遊びにいくために必要な準備。特に冬の時期は身に着けるものも多く、時間がかかります。
靴や帽子、上着は置き場所を分けて混雑しないようにしてください。
なぜなら、「順番待ち」や「ごちゃつき」は意欲ダウンにつながるためです。
せっかくやろうと思っていたのに、待つ時間ができてしまうとやる気もなくなってしまいますよね。
ポイントは、動線の渋滞を減らす配置。
身に着けるものの置き場を離すのはもちろん、子どもが支度しやすいよう広いスペースを確保しましょう。
子どもがやる気を失ってしまう前に、身支度スペースの配置を工夫してみませんか?
3. 導線は短く、わかりやすく
導線は短く、わかりやすくすることも見直すべきポイントです。
子どもが迷わない導線にするだけで、ひとりで進めやすくなります。
たとえば、外へ出るときの準備の場面では
- 靴下・帽子→上着→靴→玄関
といったように一直線で完結できる環境だと、流れるように進んでいくだけなので、子どももスムーズに動けます。
さきほどの見直すべきポイントに、混雑を避けるため広いスペースを確保して、と記述しました。
しかし、広いスペースを確保するためにそれぞれの置き場同士を離しすぎてしまうと、子どもが「次はどこで何をするんだっけ?」と混乱する可能性があります。
そのため、支度ができるスペースはありつつも離れすぎていない、適度な間隔で導線を敷く必要があるのです。

そう言われても、どうしたらいいの!?

おすすめは、簡易的な椅子を作ってそこでお支度ができるようにすること。
つまり「ここでやる」という目印があれば、迷わなくて済みます。
お部屋の導線が子どもの「1人でやりたい!」気持ちを応援できる環境かどうか、確認してみてください。
4. 上着の管理方法を子どもの発達に合わせて変える
上着の管理方法を子どもの発達に合わせて変えることも、環境の見直すべきポイントの1つです。
成長に合わせて柔軟に変更すると、子どもたちの意欲を損ないません。
上着をしまう方法はいくつかあります。
- フックが難しい → 個人マークで仕切りを作ったカゴへ
- 指先が器用な子が多い→ 個別フックへ
小さな成功体験を積んで、自信と変えていけるように、現在の子ども達の発達に合わせた上着の管理方法はなにか考えてみましょう。
5. 手洗い場は“待てる仕組み”を作る
手洗い場は、子どもによってペースが異なり混雑しがちな場所の1つです。
待つ時間が増えると、子どもがやる気をなくしてしまいますが、待てる環境に変えるとスムーズにいきますよ。
たとえば、
- 時間差で手洗いに向かう
- 小さな待ちコーナーを作る
「待てない」を叱るより、待てる仕組みを考えて子どもの意欲を応援しましょう。
6. 子どもの高さに合わせた「置き場所の再設定」
意外と忘れがちなのが高さ問題ではないでしょうか。
子どもより高い場所にカゴの置き場があると、1人で取り出しづらく、「自分で」というやる気を失ってしまいます。
クラスの中にも背の高い子、低い子がいます。
または、あまり自分の身支度に興味がない子もいますよね。
意欲がない子には、いつでもやりたくなった時に取り出せるよう下段に設定することがおすすめです。
それぞれの子どもに合ったカゴの位置になっているかを確認してみましょう。
まとめ
子どもの「できるようになってきた今」は、主体性が大きく伸びるチャンスです。
生活環境を少し見直すだけで、自分でやりたい気持ちが自然と引き出され、成功体験も増えていきます。
環境を整えて、子どもの「やってみたい!」を最大限応援しましょう。


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