主体性とは自分で決めること?主体性保育について考えてみた

子どもに寄り添いたい先生へ
あさのちさ
あさのちさ

こんにちは!いつも保育お疲れ様です♪

主体性保育を実践していると、「子どもに選ばせればいいの?」「子どもが決めたことなら見守るべき?」と悩むことはありませんか。

ついこの間、研修で主体性保育について話していた後、こんな質問を受けました。

「自分で決められることが主体性なんですか?」

私は以前から、我が子や保育園の子ども達には「自分で決められる子になってほしい」と話していました。

だからこそ出てきた質問だったのですが、うまく自分の中で言葉にして相手に伝えることができませんでした。

そこで、この問いをきっかけに、改めて主体性について考えてみました。

この記事では、同じように「主体性保育って子どもに選んで、決めてもらえばいいの?」と悩む方に向けて書いています。

参考になれば嬉しいです。

私が子どもに「自分で決められる子になってほしい」と思う理由

なぜ自分で決められる子になってほしいと思うのか。それは、私自身が人の意見や顔色を気にしてしまう性格にあるからです。

自分はこうしたいと思うけれど、「あの人はどう思うかな?」「ダメだと否定されるかもしれない」と考えて、したいことがうまくできません。

保育でも、「やりたいことがあるが、園長がどう思うか不安」と先輩に相談したとき、「人のことを気にしてやっていたら楽しくなくなっちゃうよ」と言われて、ハッと考えさせられました。

振り返ると、私は周りの人がどう思うかを気にしたり、失敗を恐れたりして挑戦しなかった経験が少なくありませんでした。

慎重に考えることも大切ですが、挑戦しないと得られない気づきや学びがあります。

長年このような考え方が身についていた私は、今でも人の目を気にしてしまうことがあります。

子どもには、このようにはなってほしくないと思ったのがきっかけでした。

  • 人の顔色ばかり見てほしくない
  • 周囲に流されるだけではなく、自分の気持ちも大切にしてほしい
  • 自分で選び、納得して生きてほしい

これらを総合して、「自分で決められる子になってほしい」と思ったのでした

私は、子どもには人の意見を聞かなくていいと思っているわけではありません。

周囲の人との関わりも大切です。

自分の気持ちに蓋をして周りに合わせるのではなく、「私はこう思う」と感じられる人になってほしいと思っています。

そして、その思いをもとに自分で選び、納得しながら生きていける人になってほしい。

その願いが、「自分で決められる子になってほしい」という言葉につながっています。

主体性とは自分で決めることなのか

「主体性とは、自分で決めることなんですか?」と問いを受けたとき、違和感を感じました。

”自分で決めること”とは、一言で表せたとしても、背景には様々な要因があると思ったのです。

また、それだけではないとはっきり思いました。

例えば1歳児や2歳児でいえば、自分ですべてを決めるのは難しいです。

あるとしても、こちらが選択肢を出して決めてもらうことが大半ではないでしょうか。

では、この子たちには主体性がないのかというと、それは違うと思います。

決められることだけが「主体性がある」わけではなく、

  • 虫を追いかける
  • 水たまりを覗き込む
  • 何度も同じ遊びを繰り返す

誰に言われたわけでもないけど、自分の好きなことをとことんやる。そんな姿にも主体性を感じるのです。

主体性保育で大切なのは「心が動く経験」

主体性を「自己決定」だけで捉えると、

  • 決められない子
  • 迷う子
  • 誰かと一緒だから挑戦できる子

の姿を見落としてしまいます。

しかし、子どもが何に興味をもち、何に惹かれ、何をやってみたいと思っているのか。

そこにも主体性は表れています。

自分の好きなことに夢中になり、「やってみたい」「もう一回やりたい」という経験を重ねることで、少しずつ自分の意思で選び、決める力にもつながっていくのではないでしょうか。

つまり、子どもが「こうしたい」と動いた気持ちこそが主体性の核となります。

主体性保育は子どもに決めさせることではない

主体性保育は、

  • 何でも選ばせること
  • 何でも決めさせること

ではなく、

子どもの思いや興味が発揮される環境をつくること、また、その思いを尊重する関わりを持つことです。

よく、選んだからいいわけではない、と言われますよね。

その通りで、選んだ先に子どもがどのように関われているか、最後までとことんやりきれているかまでを見ていく必要があると思います。

おわりに

まとめ

  • 主体性は「自分で決めること」だけではない
  • 虫を追いかけたり、好きな遊びを繰り返したりする姿にも主体性は表れる
  • 主体性保育は、何でも選ばせることではない
  • 子どもの思いや興味が発揮される環境づくりが大切

あの質問のおかげで、私自身も「主体性」を改めて考えることができました。

今も私は「自分で決められる子になってほしい」と思っています。

しかし、それは主体性のすべてではありません。

まずは子どもが「やってみたい」と思える経験を重ねる。

その積み重ねが、将来の自己決定につながるのではないかと感じています。

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