子どもの「できた!」という経験は、自己肯定感を育み、次の挑戦への意欲につながります。
とはいえ、子どもの成功体験を引き出すためにはどのように関わったらいいの?と悩まれる方もいるかと思います。
本記事では、
- 子どもの「できた!」を引き出す大切さ
- 「できた!」を引き出す4つの方法
- 子どもができたときの関わり方
を紹介しています。
「できた!」を引き出す4つの関わり方を知り、親子で楽しく成長を実感しましょう。
子どもの「できた!」を引き出す大切さ
子どもの「できた!」を引き出すことがなぜ大切なのかご存じですか?
それは、できたという経験が子どもの自信になり、経験の積み重ねで自己肯定感が高まるためです。
自己肯定感は、自分自身に価値があると感じる心です。その自信が、失敗を恐れずに挑戦し続ける心の強さや、他者を思いやる気持ちを育みます。
また、できたを積み重ねていくと「次もやってみたい」という意欲へつなげることができます。
やってみたいと思うことにどんどん挑戦していくので、自立が早まる可能性があります。
こどもの「できた!」を引き出すことは、子どもにとってもよいだけではなく、親にとっても楽になることでもあるのです!
では、具体的にどのように日常で「できた!」を引き出していけばよいのでしょうか?
「できた!」を引き出す4つの方法
子どもの「できた!」の引き出し方は4つあります。
- 見本を見せる
- 子どもの様子に合わせた関わりをする
- やりたいことはやらせる
- 成長に合った環境を用意する
実際に試し、子どものできたをどんどん引き出して、自信へ繋げていきましょう。
見本を見せる
子どもの「できた」を引き出す近道は、親がまずは見本を見せることです。見本を見るとやり方がわかり、1から自分でやるよりも達成できる可能性が高まります。
また、「やってみたい!」と子どもの意欲を刺激できます。
身の回りのことだけではなく、遊びでも子どもがつまづいている様子があれば、一度見本を見せます。子どもが0~2歳児で、初めて遊ぶおもちゃであれば、最初に見本を見せるのもおすすめです。
ポイントは、年齢が小さいほど見本を見せるときには、ゆっくりと行うこと。大人が思っているよりも数倍ゆっくり行うよう意識してください。
大人がまずはやって見せて、子どもの「やりたい!」気持ちを刺激し、一緒にできた経験を共有しましょう!
次に、実際に手本を見せた後のフォロー方法について見ていきます。
子どもの様子に合わせた関わりをする
子どもの様子に合わせた関わりを心がけると、成功体験を積めます。
たとえば、衣服の着脱の場面で、まだ自分で上着を頭から被るのが難しければ、その部分だけ手伝います。手を出す部分は自分でやってもらい、着られたら「着れたね!頑張ったね。」と一緒に喜ぶと子どももできた喜びを感じられます。
1部分でも自分でできたことで、子どもは達成感と自信を得られますよ。
注意点としては、子どもにきちんと声を掛けてから行うことです。自分でやりたいと思ってやっているときに、無断で手伝われると子どもも「自分の気持ちを尊重されていない」と感じてしまいます。
子どもの発達や様子に合わせて関わりを持ち、小さな成功体験を積み重ねることを大切にしていきましょう。
やりたいことはやらせる
子どもがやりたいと思ったことはやらせてあげると、子どもの「できた!」に繋がりやすいです。
子どもは自分がやりたいと思ったことには、達成しようと意欲的に取り組みます。多少難しくても工夫しながら挑戦することで、粘り強さや集中力が育まれます。
関わり方としては、基本的には見守ることが大切です。安全を確保したうえで、子どもが自分のやり方で取り組む姿を静かに見守りましょう。
もし苦戦している様子が見られたら、「どうしたい?」「ここ、手伝ってもいい?」と声をかけてから、必要な部分だけサポートします。
子どもの「やりたい」という気持ちを尊重し、見守りとサポートのバランスを取ると、「できた!」という達成感を自然に引き出せます。
成長に合った環境を用意する
成長に合った環境を用意することも、子どもの「できた!」を引き出すために大切です。
発達や興味関心に合わせて遊びや生活スペースを整えましょう。目安としては、子どもが少し頑張ればできるレベルにすることをおすすめします。簡単すぎると物足りなく、難しすぎると意欲を失うためです。
自分でやりたいと思って取り組み、成功体験を積むと子どもはどんどん自信をつけていきます。自信がつくと色々なことに挑戦する気持ちが芽生え、意欲的に行っていくため、結果的に自立も早まりますよ。
子どもの姿に合わせた環境を用意し、「できた!」を引き出すことは、子どもにも親にも嬉しいことだとわかりますね。
子どもができたときの関わり方
子どもの「できた!」を引き出した後に関わり方も重要です。
子どもが実際にできたときは、一緒に喜びます。「頑張ったね。」「すごいね!」と声を掛けて認めてあげると、子どももより自信をつけることができます。
できたを引き出すのと同じくらいに、できたときの認める・褒めるは大切にしてください。
声掛けは、「1人で腕を通せたね!頑張ったね。」「難しいところもあったけれど、すべて1人でできたね!」などと具体的にすることがポイントです。
子どもが「上手にできた」ことではなく、頑張った過程を認めてもらえたと感じられる声掛けを意識しましょう。
まとめ:「できた!」を引き出して子どもの自信を育てよう
子どもが自分で挑戦し、「できた!」と感じたことは自信がつきやすいです。
自信は、自己肯定感を高めるうえに、様々なことに意欲的に取り組もうとする気持ちも育むことにつながります。
4つの関わり方を参考に、どんどん子どものできたを引き出して親子の関係をより前向きなものにしていきましょう!
子どもの「できた!」を聞いた時には、一緒に喜んであげてくださいね。
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