【1歳半~2歳向け】身近なもので作るモンテッソーリ風手作りおもちゃ紹介

やりたいを育てるヒント帖

モンテッソーリ教育が気になってはいるものの、何から始めようか悩んでいませんか?

モンテッソーリ教育では、環境を整えていくことが大人の役目。

環境づくりの1つとして、おもちゃ作りをしてみませんか?

今回は、身近なものや100均で手に入る材料を使ったおもちゃ作りを紹介していきます。1歳半~2歳の子ども向けとなっていますので、同じ年の子を育てる保護者の方へ届くと嬉しいです。

あわせて、モンテッソーリの”敏感期”という考え方も紹介するので、参考にしてください。

モンテッソーリとは?

モンテッソーリ教育の基本的な考え方

モンテッソーリ教育は、適切なタイミングに、適切な環境が整っていれば子ども自身で育っていけるという考えです。

大人は子どもの環境を整えることが役目であるとし、なにか教えることはしません。

モンテッソーリ教育について書いている記事もあるので、詳細はそちらを参考にしてください。

>>モンテッソーリ教育とは?育つ力とデメリットを保育士が解説!

敏感期とは?

敏感期とは、子どもが成長する絶好の期間のことを指します。この時期は0〜6歳の間に期間限定で、子どもが能力を得るための強い関心や集中力が発揮されます。

たとえば、1歳を過ぎてから道に落ちている石や、家に落ちているゴミを拾う姿が見られたかと思います。これも実は、小さいものへの敏感期だそうです。

期間は1歳半から3歳前後までで、小さいものに注目して、観察力を得ます。

子どもの普段の様子を見て、なにかに集中して取り組む姿があったら敏感期かもしれません。

敏感期は子どもが能力を獲得するための大切な時期です。興味関心に合わせて環境を整えて、力を育むお手伝いをしましょう。

※参考:『モンテッソーリ教育が教えてくれた「信じる」子育て』より

1歳半~2歳の敏感期に合わせたモンテッソーリ風おもちゃ

「敏感期のことはわかったけれど、どのように環境を整えてあげたらいいかわからない。」

「1歳半~2歳の敏感期は?」

と疑問に感じた方もいると思います。

敏感期にあったおもちゃや活動を用意すると、驚くほど集中し、その中で子どもは自然と能力を獲得していきます。

ここからは、そんな集中を引き出しやすい1歳半〜2歳の敏感期に合わせたおもちゃを紹介します。

どれも低予算(ほとんど100円均一で用意できる)で、簡単に作れるものを用意したので、参考になれば嬉しいです。

・コイン落とし

コイン落としは、運動の敏感期にいる1歳半〜2歳の子どもにおすすめの遊びです。

コインをつまんで穴に入れることで手指の動きを養え、目と手の協応を高められます

コイン落としは、セリアの小麦粉保存容器とクリアおはじきで作りました。

小麦粉保存容器は貯金箱でも代用できますが、1つの穴に入れるだけではすぐに飽きてしまうかもしれません。

難易度を少し高めるため、向きを変えて入れる動きも取り入れられるよう、穴を自作できる容器を選びました。ただ、おはじきの数に対して容器の高さが高すぎたため、そこは反省点です。

実際に子どもに使ってもらうと、何度もおはじきを穴に入れて楽しんでいました。どの穴に入れるかで、コインの向きを考えなければいけないため、試行錯誤する様子も見られましたよ。

小麦粉保存容器であれば、入れ終わった後のふたの開け閉めも経験できます。

我が子は、開ける方は自分でできるように!少し固めでしたが、達成感を得たときの表情が忘れられません。

注意点としては、クリアおはじきは小さいため、誤飲に気をつけてください。子どもがやっているときは、側で見守るようにしましょう。

ぽっとん落としにはまっている子には、ぜひコイン落としも作ってみてはいかかでしょうか。

・エッグシェイカー

エッグシェイカーは、音の違いを楽しむおもちゃです。感覚の敏感期にある1歳半~2歳の子どもにとってはぴったりです。

触り心地を試す機会は日常的にも多いですが、音を比べる機会はあまりありません。

音の違いが楽しめるエッグシェイカーで音の違いを感じてもらい、感覚を養いましょう。

卵型のカプセルは残念ながら100均にはありませんでした。時期(イースター)によっては購入できるかもしれないので、確認してください。

カプセルの中には、小豆、米、ビーズ、鈴など音の違いがわかるよう、いくつかの素材を用意することがおすすめです。

小さいものを入れるため、誤飲がないようカプセルはきちんと密閉することが大切です

卵型カプセルでなくてもR-1の容器やガチャガチャのカプセルでも代用できます。その際は、ビニールテープを巻いて中身を見えないようにすると、耳だけで音の違いを感じられますよ。

・ふたのあけしめ

ハンドクリームや、ペットボトルのキャップを開ける姿はありませんか?そんな様子が見られたら、運動の敏感期にいるかもしれません。

ふたの開け閉めでは、指先だけでなく、手首も使う練習ができますよ。細やかな手の動きを身に着けると、衣服のボタンやチャックを閉められたり、箸を使えるようになったりと、日常生活でも役立ちます。

用意するものは、使い終わったハンドクリームの容器。本来は捨てるものですから、材料費は0円と言ってもよいでしょう。

我が子はこの大きさが持ちやすいのか、回すときに力が入れやすそうでした。

ハンドクリームの空き容器がない方は、ペットボトルがおすすめです。

R-1の容器は大きさ的にはベストですが、ふたが薄くて小さく、誤飲が心配だったので、350mlのペットボトルがよいと思います。

キャップは念のために2個繋げておくと、口に入れてしまったときも安心です。

・ゴムかけ

ゴムかけは、指先を使えるようになってきた頃に挑戦してください。

両手でつまんで引っ張ったり、棒に狙いを定めて引っかけたりする動きが出てくるため、今までの遊びの中で少しだけ難易度が高めです。

ゴム通しでは、指先の使い方を洗練できるだけでなく、集中力も養えます

また、ひっかけるときやかけられているゴムを取る際に、うまくいく方法を自分で考える経験ができます。試行錯誤を通じて、自然と問題解決力も育めますよ

用意するのは、ダイソーのディッシュスタンドとヘアゴムです。ヘアゴムはつまみやすく、伸ばしやすい、平たくて太めのものを選びました。

初めは苦戦することが予想されるため、大人がゆっくりとやり方を見せてあげましょう。

我が子にヘアゴムを引っかけた状態で渡してみたのですが、なかなか取れず、「キー!」となっていました。

取るところから丁寧に見せることをおすすめします。

まとめ:簡単に作れるおもちゃを用意して、おうちでもモンテッソーリ教育をはじめよう!

今回は、1歳半~2歳の子ども向けの手作りモンテッソーリの考えに基づいたおもちゃをご紹介しました。

どれも低予算で、簡単に集められる材料で作られているので、モンテッソーリ教育が気になっていて、子どもの敏感期にあったおもちゃを用意したい方にはおすすめです。

おもちゃ作りを通して、子どもの興味や成長段階に合わせた環境を整えることで、家庭でもモンテッソーリ教育を取り入れることができます。

難しい準備や特別な知識がなくても、身近な素材で始められるのが魅力です。子どもの力を育むお手伝いをぜひ、お家でも試してみてくださいね!

【参考文献】

モンテッソーリ教師あきえ(2021)『モンテッソーリ教育が教えてくれた「信じる」子育て』 すばる舎

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